台湾、電脳街として名高い光華商場近くのPCストリート。
パスポートが正しければ上の写真は2004年4月で、下がこの週末の光景だ。
あまり変わっていないなあと思うが、上の1枚を撮影したのはV801SAという端末で、当時ほとんど買う人がいなかったVodafoneの3G端末だ。国際ローミングができて、日本語のキャリアメールができた初めての端末になる。そして、下はNexus5での撮影。
思い出したがこの時に台湾に行った理由は、三洋製のPHSとGSMのデュアル端末が発表されたから買いに行く、という目的だった。今考えても呆れる。
ちなみに私がケータイに興味を持ったのは、Vodafoneが3Gを始めたことで、WCDMA+GSMの端末が出たということだったと思う。V−N701というのが最初の端末で、次に日本語が表示できないNokia6650を10万ほど出してSIMフリーで買ったのだった。
これらの端末はSMSのみ対応で、いわゆるケータイメールが出来ない仕様だったが、1年ほど経ってV801SAでやっとメールが利用できるようになる。
国際ローミング自体が日本人には目新しく、自身のSIMを差し替えGSMを掴むのを見て大変興奮した。各国のケータイ売り場は日本と全く異なるデザインの端末が並び、まさに異国だったことを思い出す。
そして10年後、ほとんど同じような端末が同じように売られるようになって、当たり前のように旅行者向けの無料Wifiをスマホで使って、もうプリペイドSIMを頑張って買わなくてもいいか・・なんて感じであまり興奮しない、大変便利な環境を享受するのだ。
そして鉄道も一気にモダンになっていた。
JR九州のかもめあたりを彷彿させるシュッとした特急が走るようになったが、これも日本メーカーのもののようだ。10年前はステンレスの鈍重な感じの車輛だった。香港なんかと同じで、80年代ごろは南アフリカとかイギリス系の車輛メーカー、90年代はDaewooあたりの韓国系を経て、最近は日本メーカーが目立つ感じだ。
こんなサイトを見ると、台湾もなかなかマニアックだなあと思う。
10年前は中正空港で帰りの飛行機を待ちながら、空港の雰囲気もずいぶんとアジアの田舎都市という印象を受けたのだが、今回の松山空港でもなんとかそれなりにモダンになったなという感じだ。もちろん香港や仁川、北京といった大規模な空港からは相変わらず遠いのだが。
今も昔も台湾人は外に出て行く人達で、中国本土には100万人の台湾人が駐在していると言われるし、多国籍企業でも台湾の人に会うことは多い。覇気があるようなタイプはもうほとんど外に出て行ってしまったのだろうかと疑ってしまうくらい台湾の人達はおっとりしている印象で、これは前と変わらない感じだった。