日本版Surface Goの価格は「妥当」か、中国編

中国でSurface Goを買って、今そこから書いている。

Windows10から言語の設定は扱いやすくなり、表示言語の変更や追加が自由になったため、どこの国で買ってもあまり大きな差はなくなってきている。

アメリカでは$399で出たeMMCの安いほうのモデルだが、ざっとサブノートとして利用する分には全く問題ないレスポンスだ。初代Surface RT以来のSurface購入となったが、当初考えられていた形で正常進化しているという感じがする。以前私は出先でPCが必要だった場合、LenovoMiix 2 8というものに軽量BTキーボードを持って行っていたので、eMMCやスペックに関しては全く問題を感じないが、少し重くなったとは思う。

中国のキーボード配列は基本的にアメリカと同様のものを使うので、英語キーボードが欲しい場合は悪くない選択肢となる。日本ではSurface Goは全てOffice付属モデルとなり、アメリカと比べ高額だとの批判が多くあったが、中国版は日本同様Office Home and Student 2016の永続ライセンスで、且つ値段が安い。本体は2,998元(4万9千円)、高いほうのキーボードを合わせても6万4千円ほどの買い物となった。技適マークもちゃんとついている。日本だと8万ほどか。

少なくとも中国市場との比較において、以下のようなOfficeが永続ライセンスだから値段に妥当性があるというロジックは破綻している。まあ中国でのOfficeの海賊版対策か何かかも知れないが。

「Surface Go」日本版は本当に高いのか Office付属は妥当なのか (1/2) - ITmedia PC USER

ASCII.jp:日本版Surface Goの価格が「妥当」といえる理由 (1/3)|Windows情報局ななふぉ出張所

一応競合も考えたのだが、最近のMacノートは高額すぎて手が出せない。全て良い端末だとは思うし、哲学として、ある程度1台でも完結でき、且つフルピッチのキーボードを提供すべきだという感覚もわからないわけではないが、1,000ドルを軽く超えると日本円で見たときにかなり高額な印象だ。

一方価格で見ると、小米のMi Notebook airあたりはよい選択肢になるが、キーボードを含めて550gほどだったMiix 2 8からの移行では、1kg以上はもう辛い。

ちなみに軽さで言うと富士通のLIFEBOOKなどもあり、700gを切りSurface Goより軽い。社内で標準PCとして選定されていたので触らせてもらったが、悪くない。ただし、個人で買おうとすると25万円だ。日本メーカーはすごいが、こんな自己満足的なPCを作ってどうするんだという、私としては圧倒的に中国人寄りなのである。

とはいえ相変わらず中国は謎で、今回は上海の永楽電器という全国展開しているありふれた家電屋で買ったのだが、カードの支払先が「江西余江县水务有限公司」となっていた。金額はあっているのだが、漢字から推測するに、江西省余江県の水道サービスか何かの会社宛てに支払いを行ったことになっている。

債権の何かなのか、なかなか興味深い仕組みだ。誰かこの仕組みを知っている人は教えてほしいが、これでは購入証明にならない気がする。Invoiceが要るか聞かれて、要らないと言ったらこんなザマなのである。保証も効かないだろうに、面白がっている場合か。