海外発券でフライトキャンセル!TripstaとかeDreamsはどんな対応?

最近航空券を買おうとするときは、とりあえずSkyscannerで横断検索して、後はLCCのサイトをいくつか見て概ね見当がつく感じなので、以前よりも色々と調べなくなった気がする。

Skyscannerの最安値はTripstaとかeDreamsなどが多く、グローバルでチケットを売っているような代理店に誘導されるケースが多い。大半の場合はそのまま発券された便に乗るだけだが、今回航空会社のスケジュール変更があったのでそれぞれどんな対応になったかをメモしておこうと思う。

 

この2社、「ネットで酷評」とか「ひどいサービス」などたくさんのネガティブ記事があるが、実際のところ手馴れた感じで変更してくれた。トラブル事例を探している人には申し訳ないし、日本の旅行会社の方が良いよという結論にはならなかったが、いろいろと微妙な違いがあることも事実なので、何かの役には立つかもしれない。


□購入

サイト上からそのままカード決済で購入。ユーロがBrexitで暴落したからか、メキシコ行きの最安値がヨーロッパ経由となっていた。行きは同行者と別々、帰りは同じ便で押さえる。

Tripstaはギリシャの、eDreamsはスペイン・バルセロナの会社なので、それぞれの国で予約が入るのかと思ったら、eDreamsはイギリス発券のようだった。Tripstaはユーロ建ての請求、eDreamsは日本円でのカード請求となったので、その辺りの関係かもしれない。

Tripstaは予約で即発券とならず、多少のラグがあった。サイトでも48時間かかるケースがあるという案内がある。まず自社の予約番号のメールが来て、航空会社の予約番号とチケット番号が記載されたメールが20分後に来た。一方、eDreamsは予約で即発券、航空会社の予約番号とチケット番号が来た。


□予約の確認

予約の状況を調べるには、各航空会社のサイトにある予約確認のページを使えばいい。「1A2BCD」みたいなのとか、エールフランスだと「0571234567890」というような多少長い番号があったりするので、これと姓(Yamada)でログインする。ここで表示される旅程がオフィシャルなものだと思えばいいと思う。

エールフランスの場合、どの国のサイトでもログインできるが、情報の変更は発券国のサイトのみ可能ですという表記が出て、それぞれの国に飛ばされる。GBはイギリス、GRがギリシャとURLに出て、ここで国が分かる。

オンラインチェックインなどが便利になるとかいろいろ理由はあるが、まあ旅程を見て気分を盛り上げるためにも各航空会社のアプリを入れて、旅程を突っ込んでおくと良い。エールフランスのアプリは主にスト情報を通知してくるだけだったが(さすがフランスだ)、フライトのキャンセルも起動時にアラートが上がるような仕組みになっていた。

航空会社は概ね季節ごとのダイヤがあるがざっくり春夏と秋冬となるケースもあり、10月か11月あたりをまたぐと時間変更が発生するケースがある。今回、年末のメキシコ行きを6月に押さえたのだが、9月に変更情報が上がり、フライト便名も変わったことから、一旦便がキャンセル扱いとなったようだった。


□予約の変更:エールフランス

今回はアプリで表示された「コールセンターへの連絡」の番号が日本のものだったのでかけてみたが、基本的に日本では対応できないというだけ。あとで調べたら羽田便の便名変更もあったようで、日本側でも容易に状況の想像はつきそうなところだが、情報も特にくれなかった。まあ管轄外、ということなんだろう。

基本的に航空券の予約変更は旅行会社経由となる。場合によっては発行国の航空会社オフィスでも対応はしてくれるようだが、日本の問い合わせ窓口は全く対応してくれないことがわかった。


□予約の変更:Tripsta

Tripstaの問題は、サポートが英語となることと、チケットの購入時にサポートありかなしを選ぶ項目があり、今回は「有償顧客サポート: JPY0」を選んだことだった。

チケットのみが含まれる低予算サービス - 当初の予約から変更や追加をするつもりがないお客様向け。このサービスの選択により、顧客サービスは含まれないことになります。あらゆるリクエストは、乗客1名当り最低¥5,500の料金 (および航空会社のあらゆる追加料金) がかかることになります。起こりうる変更の例には次のものが含まれます。

と記載されていて、文字を読む限りでは有料となってしまう。

Tripstaの予約状況を航空会社のサイトで確認すると、行きは問題なし、帰りがメキシコシティからパリのフライトが表示されず、パリから東京のみ表示されている状態となっている。03から始まるサポートへ電話。英語のみの対応だが土日も24時間受け付けているらしい。

インドかな、という感じのサポートだったが、Tripstaと航空会社の予約が異なる状況はさらっと理解してもらい、メキシコシティ発は翌日の便、パリにも24時間以上滞在できる旅程を提案される。航空会社へ確認するのでメールで連絡するということで終了。
金曜の午前中に電話して、メールは月曜日の夕方に変更の確認を求めるメールが届いた。メールの署名にある名前で検索したら、Tripstaで働いているというLinkedInのプロフィールがあって、どうやらルーマニアブカレストでやっているらしい。土日は休みでヨーロッパ時間の朝から動くのだろうか。

問題ないと返信したら、数時間後には変更しましたというメールが来た。多少のラグはあったが、無事航空会社の予約情報にも反映される。追加の請求も(今のところ)なく一安心。


□予約の変更:eDreams

eDreamsはもう少し優秀な予約変更で、航空会社側の旅程ではメキシコシティから東京まで翌日の便で予約が入っていた。ただし、パリのストップオーバーが23時間から5時間ほどになってしまっていて、ほとんど滞在ができない。
Tripstaと同じ便にしてもらえることを第一希望として、こちらもサポートに電話する。

こちらは日本語のオペレーターに繋がる。ちょっと旅行会社の人の日本語は独特な感じがするが、そのレベルの違いしか感じず、「往路・復路」とかもさらっと話していたので、この時点では正直なところ日本人かどうかも分からなかった。
出発を6時間ほど繰り上げて、パリ滞在12時間程度の旅程を提案されるが、Tripstaの変更の話をして24時間以上の滞在をお願いしてみる。トランジットからストップオーバーになるので渋られるものの、航空会社に確認してみますとのことで、一旦電話は終了。

電話は火曜日の朝にかけ、翌日の昼ごろに航空会社のOKが出たと電話があった。着信の番号が+86で、中国からかかってきた。前回の人よりは中国人っぽい感じの話し方だが、十分丁寧でわかりやすい。
こちらも半日ほどのラグで航空会社の予約が差し変わっていた。

 


まあ海外に行くのは何かしら異なる経験をしたいからでもあり、交渉も旅行の一環みたいなものだろう。時間の余裕があって安いのであれば、積極的に使っていけばよいのではないかと思う。